調停期間中は、ずっと同じ男女の調停委員が担当します。
私の場合、男性調停委員は、おそらく私の父親と同じくらいの年齢で、少し古風な感じのする方。
女性は、50代半ばくらいの落ち着いた感じの方でした。
なので、私が夫の“非”を話す時は、何となく女性調停委員に向かって話していたんですね。
彼女になら、女性同士、共感してくれるところもある気がして、話し易かったから。
でも、時々思ったんです。
初めて会って、数回話したくらいで、この人たちは本当に私の話を理解してくれるのだろうか
例えば、こんなことがありました。
「夫に相談しようとしても、いつも頭から否定的な言葉しか返ってこない」と、夫の態度を話した時です。
「ご主人も仕事で疲れていて、いつもいつも優しい言葉で応えられないのかな、僕もしょっちゅう女房に言われますよ」
男性委員が、ちょっと軽く言葉を返したんです!
”15年間、ずっとそういう態度でこられた感じ、あなたに本当に分かるの”
と、腹立たしく思いました
毎回毎回、調停委員に、夫婦の問題を丸裸にして話さなければならないのは、私にはとても苦痛でした。
でも、調停委員の前では、夫婦の間にあった事実や、感じて来た事を思い切ってさらけ出さないと、問題はなにも浮かび上がってはきません。
だから、出来るだけ分かってもらえるようにと、必死に話すのですが。
時々、話を聞いてもらいながら、距離を感じて、疑心暗鬼になる事がありました。
ひょっとしたら、私より夫の話を信用しているのではないか。
だから、私は、思い切って、一度その思いを調停委員にぶつけたんです。
調停委員は、こんな風に答えました。
「私達は、毎回話を聞きながら、双方に先入観を持たないようにしています。
どちらからも出来るだけ事実を聞いて、お二人が譲り合えるところは調整するし、
食い違うところは、何度も聞いてお二人の着地点を探して行きたいと思っています。
私達に話したい事でも、相手に知られたく無い事があれば、伝えません。
安心して、何でも話して下さい。」
どちらかの肩をもつわけじゃないということですね。
調停委員にも、疑問を感じた時は、伝えた方が良いのです。
離婚を思い詰めている時は、自分自身が袋小路に入ったようなものでした。
第三者である調停委員に話すという事は、自分の問題を距離をおいて見つめ直す事です。
離婚でクリアしなければならない一つ一つを、調停委員に心を開いて何でも相談することです。
私が離婚を成功させた離婚調停成功の法則はこちら