
私の離婚調停は、申立から成立まで、大体月1度のペースで1年かかりました。
長い時間でしたが、成立しないで審判に移行するケースもあると聞いたので、ひとまず報われる結果となったのです。
夫とは、離婚、親権、養育費、財産分与、それぞれで話し合いが難航する時もありました。
その間、お互いに、自分に都合の良いことしか言い合わない訳だから、夫への気持ちはますます冷たいものになっていったのは事実です。
結局、夫婦って他人なんだ、と何度も実感しました。
私自身は、自分と子供のこれからの生活を守る為に、夫に要求する事を出来るだけ押し通そうと頑張ったんです。
そして、夫が、渋る返事をする度に、”それでも親か”と毒づきたくなりました

でも、離婚出来る事が決まって、いろいろな条件が整ってくると、心に少し余裕も出てきたんです。
私が調停で望んだ事を、納得出来る範囲で夫に同意してもらえたんですから

二人で話し合う協議離婚であれば、離婚は出来ても、ここまで細かく決められただろうか。
そもそも、私たちは一つ一つの項目を話し合うどころか、感情的にお互いを責め立てるだけで、何も決められなかった訳ですが。
又、調停が物別れで審判や裁判に至ってたら、どうだっただろうか。
同じような内容が決まったとしても、裁判官が判決を言い渡す訳だから、お互いに相手の思い通りに力づくで決められたような気分になったのではないか。
確かに調停でも、疑心暗鬼になったり、話し合いが停滞して、心が折れそうになる時もありました。
でも、時間を掛けて、しぶしぶでも納得して決めていく事が出来ました。
お互いに譲るところは譲って、話し合って決めているな、という納得ですね。
調停の回を重ねる毎に、心の中が静まり、自分なりに整理していけたように思えるのです。
私の場合は、少しは相手の立場に立つ事も出来たし、最後は同意してくれた内容に感謝する事さえ出来ました。
ただ、時間は随分かかりましたね。
そして、いよいよ調停成立ということになり、裁判官、書記官、調停員がずらっと並ぶ部屋に呼ばれました。
私と夫は、調停で初めて同席したんです。
夫をちらっと見たら、少し老けたようで、今までに無い感情が私の中に。
苦しんでいたのは、私だけじゃないんだ、夫も大変だったんだろうと、ちょっと思えたんです。
裁判官が、厳かに調停条項を読み上げて、私たち両方に一つ一つ確認しました。
今までは、話し合いだったけど、決まった事は裁判の判決と一緒なんですね。
改めて、決まった内容のひとつひとつにホッとしました。
これから、離婚調停に臨む方に言いたい事。
それは、自分のどうしても譲れない主張は、最後までぶれずに根気強く、調停委員に話す事。
そして、自己主張ばかりするのではなく、相手の主張にも聴く耳を持って話し合う姿勢で臨む事で、調停成立までこぎ着けるということです。
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