調停で、財産分与についての話し合いが始まりました。
夫の収入は、平均的なサラリーマンに比べると多いと思います。
私はまず、不動産は、夫個人が所有するマンションの部屋を譲ってもらう事を最初から考えていたんです。
私たちが住んでいた家は、元々夫の両親の持ち物で、それを結婚前に夫が相続していたものでしたから、財産分与の対象にはなりません。
又、他のいくつかの不動産は会社名義で、夫婦の財産と認められる物は限られていました。
ただ私自身も、名前だけでしたが会社の役員となっていたので、マンションの部屋を譲り受ける事には夫も異論なかったようです。
大きな家はとても管理出来ないし、息子と二人住むには、夫が仕事でたまにしか使わない都心部のマンションは、部屋数も十分でした。
マンションの管理費だけなら、私もなんとかやり繰りできそうでしたから。
不動産は住むマンションだけで、後は預貯金から貰えるようにお願いしたんです。
調停では、私はすぐには自立できないので、扶養的財産分与として、生活費を一年間認めてもらえるように話してくれました。
私の場合、ずっと専業主婦で来て、自立する機会を失われているので、働く為の条件が揃うまでの生活費を通常の財産分与に加えてもらえたのです。
これも、夫の収入が多かったので叶った事でしょうが。
そして、その上に、約束通り慰謝料を生活費の名目で足してくれて、2年間は親子二人が生活に困らないように渡してもらえる事になりました。
夫名義の預貯金は、思った程多くありませんでしたが、半分を私の名義にしてくれて、なんとか最初の目的を通せたんです。
2年間で、私は自分が少しでも収入を得られるよう努力するつもりでした。
いつまでも、夫のお金を当てにしていたのでは離婚する意味がありませんし・・・
息子が自立出来るまでの生活を、二人で慎ましく暮らしていけたらと。
夫の収入が多い事は、傍目には確かに恵まれているように見えるでしょう。
でも、だからこそ、夫は家庭を顧みず自由にして、私たちの心を踏みにじったようにも思えます。
私自身は元々サラリーマンの家庭に育っていたので、結婚生活の時より、限られた収入をやり繰りする生活が堅実で性に合っています。
私たちの財産分与は、あまり揉める事無く決める事が出来ました。
夫にすれば、一人息子にいずれ相続させる一部と考えているようにも思えましたが・・・
これで、やっと新しい生活が見えてきました!
夫がサラリーマンの場合、離婚の財産分与のためのアドバイスは、
・夫の収入、退職金を把握しておく事。
・不動産に関しては、ローンの残額、路線価格などの情報を持つ事。
・夫名義の預貯金、株等の金融商品を把握する事。
夫婦が共に築いてきた財産ですから、専業主婦にも当然受け取る権利がある事を知っておいて下さい。
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