調停で、私が親権を取る事が決まってから、夫は息子との定期的な面会を申し出てきました。
私自身は、息子が難しい年頃でもあるので迷いがあったんです。
調停委員は、子供の福祉の面から考えて、会わせる方がいいとアドバイスを。
”これは息子さんの権利でもあるんですよ。あなた方夫婦は離婚して他人になっても、ご主人と息子さんはずっと親子なんです。調停委員会としては,子供の福祉の面から考えて、会わせる事を薦めます。息子さんが拒絶するなら話は別ですが”
息子には、ずっと相談に乗ってもらっている私の兄から、それとなく聴いてもらいました。
息子は、即座に”お父さんと二人きりでは会いたくない”と。
14歳の息子には、いろいろ複雑な思いがあるようです。
調停委員からは、夫は息子に会えない事を納得出来ないでいるようだと、何度も伝えられました。
そして、息子が夫といきなり二人で会う事が難しいようなら、試行的面接という方法もあると伝えられたのです。
試行的面接とは、文字通り、面会交流の条件を決定する前に試しに行なう面会。
調査官や、代理人等、第三者も立ち会って、限られた時間会う方法だということでした。
・小さい子供の場合、裁判所や民間施設のプレイルーム(おもちゃなどが置かれていて、子供を緊張させない環境)で会う。
・子供が小学校の高学年以上で、判断などしっかり出来る場合は、裁判所等、落ちついた部屋で話をする。
・双方が納得出来れば、遊園地や、レストラン等のオープンな場所で会う。
プレイルームなどは、監護人(私)が隣の部屋から見守れるようにマジックミラーになっているようです。
調停中に、試行的面接の機会を作り、息子に負担にならない程度の時間で会わせては、というアドバイスでした。
私は、夫も親権は私に早々と渡したものの、息子の事は諦めきれないでいるようだから、会わせることは仕方がないと思うようになりました。
そして、息子は、”お父さんと二人きりでなければ、ちょっとなら会っても良い”と答えたのですが・・・
夫は、裁判所のような所でそんな風に会うしかないなら、暫く面会する事は諦めると言ってきたんです。
”息子がもう少し大きくなって、会っても良いと言ってくれるまで待つ。ただ、息子を大事に思っている事を必ずきちんと伝えてほしい”と。
私も、夫の覚悟した言葉を聞いて、少し気持ちを動かされました。
そして、息子の様子は、夫にも姑にも定期的に手紙や写真などで必ず知らせる事、
又、夫や姑からも何でも送ってもらっていい事を伝えてもらったんです。
夫と息子の事は、これから先、本人たちの気持ちに任せようと、私も覚悟しました。
離婚で、夫婦は感情的な対立をなかなか克服出来ないと思いますが、子供は別人格として尊重しなければなりません。
子供の正常な心の発達の為に、これは離婚する夫婦が、共に乗り越えなければならない大きな課題です。
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