XXX 親権と監護権

2013年05月14日

親権と監護権

離婚で”有利な条件”を勝ち取りたいのなら、これはぴかぴか(新しい)必読です。

「親権」は、未成年の子供の養育、教育、法的手続きの代理、財産の管理をする権利と義務の事を言います。

「監護権」は親権の一部で、日常の子供の養育や教育をする、平たく言うと一緒に住んで面倒を見ることです。

以前は、親権と監護権を分けて、父親が親権者、母親が監護者となる事もありました。

どうしても離婚したい妻が、親権を譲らない夫との話し合いの中で、子供と一緒に住める監護権を選び、夫は親権を取ってなんとか面目を保つと言うような状態だったのでしょう。

しかし、子供の学校の手続きや、子供に問題があった時などに、一緒に住んでない方の親権者でないと対応出来ないとなるといろいろな不便が生じ、現在では親権者と監護者を同一の親にするのが通例です。

親権も監護権も、子供が成人になれば消滅します。

以前の日本社会では、長男は家の跡取りという家制度がありました。

今でも、代々家を守っている風習が残っている地方や高齢者には、子供は跡取りという感覚がまだあるようです。

離婚の際にも、嫁は出しても大事な跡取りの孫は渡さないと当然のように主張する、祖父母も現実に存在します。

しかし、昭和22年に法律が変わって家制度は廃止されており、その後の高度成長期の都市化や核家族化で、人々の、特に若い世代の感覚は随分変わりました。

家を守らせるために、子供の親権を取るというような理由は通りません。

子供は家の跡取りなのだから、親権は譲れないという理由は、裁判所では通用しないのです。

親権は、子供が養育されるのにより良い環境であること、日常の世話がきちんとされる事を基本に決められます。

子供の福祉を中心に、監護権も親権も決定されるのです。

離婚で”有利な条件”を勝ち取りたいのなら、これはぴかぴか(新しい)必読です。

posted by rikon at 22:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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